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『心が叫びたがってるんだ。』感想


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久々にアニメ感想をば。

随分前の作品であるが『心が叫びたがってるんだ。』を借りて見た。
今更間はあるが色々と書いていこうと思う。『あの花』の終わり方があまり好きではなかったから、制作スタッフが同じと聞いて当時はスルーしていたのだが、先日ふと長編アニメ映画が見たくなって気まぐれで視聴した次第。

この作品のテーマは『時に言葉は人を傷つけるから、受けての気持ちを考えて責任を持って話そう』という道徳的なモノらしい。しかし終盤には全くテーマと違った展開がある。先ほど述べたテーマに加えて『時には相手を傷つけたり自分も傷つく可能性があるが、自分の大切な想いを伝えることの重要さ』を伝えたかったのだろうか。


さて、恋愛模様の如何はひとまず置いておくとして、良い青春映画であった。正直に言って期待以上だった。物語の内容としてはよく見る話しを継ぎ接ぎした感じではあったけど上手に纏めてある。恋に落ちていく過程やら、本音をぶちまけあうシーンなどもとにかく真摯に描かれているので胸に来るものがある。こういう話はアニメだからこそだと思う。実写だとドロドロしすぎてしまうだろう。

画も劇場版だけあって綺麗だし、外連味ある表情作画も素晴らしい。このあたりは『あの花』の良さを順当に受け継いでくれたようで、さすがだ。
そして特筆すべきは劇伴。重要なシーンに放ってくる音楽が刺さること刺さること。


そして個人的に最も印象に残ったシーンがある。
文化祭の出し物を決める際に、教室で主人公の女の子が初めてクラス内で自己主張をするという一幕だ。彼女は幼少期のトラウマで人前でうまく話すことができない。しかし彼女はなけなしの勇気を振り絞った。

ここのクラスメイトの反応だ。
まず彼らの顔に浮かぶのは『戸惑い』であり決して否定的なものでは無くて。そして彼女を肯定して受け入れていくまでの『雰囲気の流れ』。この感じが本当によく描かれているのだ。実際に視聴していた私も同じような感情の推移だった。

このシーンを見て私は『たどたどしくも一生懸命相手に何かを伝えようとすることは、たとえみっともなくても少なからず良い印象を与えるのだなあ』と改めて再認識できたように思える。上記した作品が伝えたかったテーマとは少し逸れているが、これが私がこの映画を見て抱いた一番の感想だった。

とにかく良い作品であった。見れて良かった。