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海外のベストレビューを翻訳する -『魔法少女まどか☆マギカ:叛逆の物語』

海外の反応 アニメ

各アニメの海外で最も支持されているレビューを翻訳する。
原文はコチラ。(MyAnimeListより)


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Nov 15, 2013
1 of 1 episodes seen
Overall Rating: 10
1205 people found this review helpful

まどマギ叛逆 感想


満足いく結末を迎えた作品があった。
続きが気になる結末だった作品があった。
そのまま続編が発表されなかった作品があった。
多くのエンディングは記憶に留まることなく消えていった。

この『叛逆の物語』は素晴らしいストーリー・音楽・作画を備えていたが、しかしその結末は徹底的に無情で悪魔のようなものであった。このレビューは出来るだけプロットに触れずに書いていこうと思うが、私が使う用語は間接的にストーリーを示唆しているかもしれないことを事前に断っておく。

Story:10
この物語のモチーフが「聖書の神と悪魔の起源」であることは明白である。この物語は終焉を無限に迎え続ける世界に基づいていて、想像力や欺瞞で補わないことにはその物語を捉えることは難しい。Urobuchi は継ぎ目無いプロットを書くことで有名であるのだが、しかしこの作品が彼の名声を汚したとは言えない。彼の持ち味であるダークな魅力は十二分に発揮されていたからだ。実際に、この物語の結末は遺憾に思うものであったが、それを考慮しても間違いなくこの作品は傑作であり、神から悪魔へ変遷していく描写は凄まじいの一言であった。

Art:10
一見すると子供向けのようなアニメーションに思えるが、よりいっそう狂気が高められ、ぞくぞくするような邪悪を感じさせるような作画は健在である。かつて見識ある漫画家は「悪意をもつ人の顔を描くのは簡単ではない」と述べていた。それを描くためには背景、目、立ち位置、暗さ、表情と様々な事に気を遣う必要があると。そうなると約1時間近くその悪意を描き続けることはどれだけ難しいのだろうか。

それを描くために彼らがこの作品で用いた手法は、些か視聴者を欺くものであったにもかかわらず、その効果は覿面であった。主に色合いやフォントの形によって、それらは見事に表現された。また、ティータイムのシーンは非常に可愛らしいものであったし、バトルシーンのアニメーションについてもスタッフは素晴らしい仕事をしていた。

Sound:10
私はこと音楽に関しては一家言ある。求めるのは"完璧"な瞬間に流れる"完璧"なBGMである。そしてこの作品は見事に応えてくれたのだ。その音楽は私をぞくぞくさせ、その素晴らしいBGMに私の身体は震えた。クラリスが歌うOP曲は、普段通り私たちのミスリードを誘うものである。「これは楽しい魔法少女モノだ!」とこの作品を見た一般人がどうなるかはお察しの通りである。

またエンディングで使われた曲は、何の加工もされていない歌声でありながら、妙な不気味さを持っていて、私に『Judas'kiss』を感じさせるものであった。それは行動自体は美しいが、その内面に仄暗い感情が渦巻いていることを意味していて、この音楽はその役割を完璧に全うしていた。電子機器を通してでも、音楽は感情を届けることができる。初めに可愛い音楽で私達を癒して、そして『Judas'kiss』な音楽で終わりを告げる。音楽がこの作品に貢献したものは大きい。

Character:10
誰もこんなことを期待してはいなかった。
誰もこんなことが起きるなど予想出来なかった。
誰もこんな展開が訪れるとは思いもしなかった。

しかしそれは不可避だった。Urobuchi にとってはいつも通りのことなのだ。この『叛逆の物語』の主人公 Akemi Homura はこの物語によって目覚ましい発展を遂げる。誰も彼女の”変容”に気づくことはなかったが、しかしそれは視聴者である私達にとっては明らかで、避けられないものであった。

また他のメインキャラクターも、壮大な仕事を為していく。ある意味では、彼女らがこの "Akemi Homura" を創造してしまったとも言える。全てのキャラクターを関連させて、それぞれに重要な役割を与えることはかなり困難なことであが、この作品はそれを成し遂げた。そして彼女らは僅かな手がかりを辿りながら、物語の全容を明らかにしていく。

Enjoyment::5
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納得できないかもしれないが、まずは私の弁明を聞いてほしい。確かにこれは素晴らしい映画だった。これほどのストーリーはそうそうない。しかしながら、私はこれを全く楽しんでいなかった。事実、もう1度この作品を見ようとは思っていない。

私の心はこの映画によって完膚なきまで砕かれてしまった。もう立ち直れそうにないのだ。実際にその物語は、作画は、音楽は本当に素晴らしかった。キャラクターの発展についてはもう神懸かっている。しかし私はそんな発展を望んでいなかった。それでも、これは個人的な意見であり、こういった展開を好む人ももちろん存在することだろう。

『みんな幸せになるエンディングが最良である』
『良い人はいつまでも良い人のまま』

とりあえずこれらの考えは完全にぶち壊されることになる。しかし私はこの Enhoyment という要素を全体の評価からは除外する。たしかにこの要素はアニメ作品において重要な側面であるが、しかしそれだけがアニメの魅力ではない。私は思うのだが、この作品はおそらく私達を楽しませようとはしていないのではないだろうか。そして、それはこの作品が傑作である理由の1つでもある。

Overall:10
この映画が偉大な作品であることは間違いない。あなたが映画を見に行くことができる地域にいるならば、それは幸せなことである。それでは、より良いアニメ人生を。


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