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海外のベストレビューを翻訳する -『狼と香辛料』

5/16:誤訳修正しました。
各アニメの海外で最も支持されているレビューを翻訳する。

原文はコチラ。(MyAnimeListより)


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Dec 5, 2014
13 of 13 episodes seen
Overall Rating: 10
167 people found this review helpful

このレビューは1期2期まとめてのレビューであるが、極力ネタバレは含まないように書いた。

この作品をレビューすることにおいての主題は「never judge a book by its cover <見かけで中身を判断しないことだ>」であると私は思う。主人公の頬に平手打ちで”FANSERVICE stamp*1"を残しそうな裸のオオカミ少女が登場するにも関わらず、そのストーリーはあらゆる作品の中でもかなりユニークである。正直『狼と香辛料』という作品は説明するのが難しい。舞台設定は中世ファンタジーだが、剣や魔法は無く、その代わりに描かれるのは商売や経済である。これ以上詳しく言及するとこの作品の品質を損ねる危険があるのでまずはこのあたりで止めておく。

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狼と香辛料』に明確なストーリーラインは存在しない。初めの話で私達にもたらされるのは綺麗な背景と、少しの伏線らしき謎である。その後ストーリーはいくつかの章に分けられて、様々なテーマが描かれる。私はその殆どをただただ楽しんだ。このストーリーの不完全さを1つ挙げるならば、時々それが必要以上に複雑になってしまうことだろう。取引の騒動が連鎖して大きな騒動を巻き起こしたりと、経済というテーマに関心が無い人(私はそんな人を知らないが)は退屈に思ってしまう可能性はある。

しかしこの作品で描かれるリアルな中世の世界は、私の大好きな作品である"A Song of Ice and Fire*2"に匹敵するものであったことを明記しておく。

登場キャラクターは今まで出会った中でも最高の人物であった。Holo は正真正銘私が一番好きな女性キャラクターである。時には怠惰な印象も受けるが、そんなところにも萌えてしまう(私はこの言葉が嫌いだが、それでも使ってしまうほど彼女が魅力的であるのだ)。Lawrence も素晴らしいキャラクターだ。偏屈な一面もあるが、鋭い知性を持っている。彼の英語版の声は Okabe Rintarou と同じであり、Lawrence と Okabe は多くの共通点を持っている*3

狼と香辛料』が私のお気に入り作品である一番の理由は、登場人物が魅力的であるからだ。どれだけストーリーが複雑になったとしても、Holo と Lawrence の軽妙な掛け合いがいつも私達を癒してくれる。このキャラクターという要素においてこの作品には欠点は存在しない。

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狼と香辛料』の映像はそこまで豪奢ではないが、綺麗であることは確かである。巨大な金色の剣やドラゴンに影響されることなく、リアルな中世の世界が描かれている。第2期の映像はスタジオが変わったためやや異国的な印象になったが、それでも1期と同じような印象を受けた。音楽もまた美しく、特に実際に中世の楽器を用いて演奏されたオープニングソングについては本当に賞賛されるべきである。

そしてもう1つサウンド部門で言及したいことがある。それは吹き替えについてだ。そう、この『狼と香辛料』の吹き替えverは『CowBou Bebop』や『Steins;Gate』にも並びうる程に素晴らしかった。日本人の声質ではこの中世ヨーロッパの世界に生きるキャラクターを表現するのは難しく、その点この英語の吹き替え音声は完全に作品に調和していた。

( 参考:狼と香辛料1話の英語吹き替え )



このレビューではこれからこのアニメを見る人のために、ネタバレを防がなければならなかったのであまり深く分析は出来なかった。しかしこの作品が私にとって最もオススメできる作品の1つであるということを伝えたかったのだ。私は3期のアナウンスをいつまでも心待ちにしている。

以上。これが満足のいく概要であったことを願っている。


おまけ:このレビュアーさんが紹介していた海外のMAD動画


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*1:いわゆるビンタ跡でしょう

*2:米作家ジョージ・R・R・マーティン著。中世イギリスや薔薇戦争をモチーフにした架空戦記であり、多彩な登場人物の視点から進行する群像劇であり、ドラゴンや魔法が登場するファンタジー

*3:共通点… どこだろう…